芸能人に恋をしたⅢ

「……そうですか。良かった。」


そう言って、顔を上げた彩菜ちゃんは、涙目だけど、笑ってた。



俺は、席を立って彩菜ちゃんを抱き締めた。


「ちょ、ちょっと流星さん……」



「不安にさせてすまなかった。」




「全然、もう良いです。」



そう言って、彩菜ちゃんが背中に手を回して来た。











「ちょ、雰囲気壊すようで、悪いんやけど、パスタ出来たで。」


いつの間にか、後ろに居た白石に言われる。



彩菜ちゃんは、顔を真っ赤にして、すぐに、背中から手を離して、下を向いた。