朝、眠りから覚めてベッドから起き上がり1日が始まる。
色々なものが初めて目にするもので新鮮に感じながら楽しく過ごすが、夜になり眠りに落ちてしまえはその感動や記憶はまるで戯れに水際に作った砂の城のように崩れて消えて無くなってしまうのだ。
そして次の朝を迎えれば砂の城の事など忘れて再び真新しい1日を生きる。
だから彼女は、―――詩織さんは医者や母親の勧めで毎日『明日の自分』に手紙を書くようにしたらしい。
1日しか持たない記憶の補助記憶として、そして詩織さんが生きた証として。
色々なものが初めて目にするもので新鮮に感じながら楽しく過ごすが、夜になり眠りに落ちてしまえはその感動や記憶はまるで戯れに水際に作った砂の城のように崩れて消えて無くなってしまうのだ。
そして次の朝を迎えれば砂の城の事など忘れて再び真新しい1日を生きる。
だから彼女は、―――詩織さんは医者や母親の勧めで毎日『明日の自分』に手紙を書くようにしたらしい。
1日しか持たない記憶の補助記憶として、そして詩織さんが生きた証として。


