高校1年生の夏。 いつものように 額に汗を浮かべながら 重い足取りで俺は 学校に向かっていた。 中島 大貴、16歳。 明るい茶色の髪、 左の耳にはピアス 筋の通った鼻に 透き通った綺麗な瞳は 誰がどうみても 美形でかっこよかった。 『あちー....; 学校行く気しねえよ』 来ている制服のシャツを 片手でパタパタさせてそう呟いた。