『………ぅ……ん?』


ここは……?


『俺の家だよ。』


『!!?』


見ればあたしの前に、人が立っていた。


『日向……。』


『よくお眠りになりましたか?姫。』


そう、日向はあたしの手にキスをした。


気持ち悪っ!!



てか、



『何なのこの格好は!?』


見ればあたしは薄いオレンジのドレスを着ていた。


『覚えてない?』



日向は哀しそうな眼差しで聞いてきた。



薄いオレンジのドレス。



…………え?



『何で……?』


何で日向があの時のあたしの服装を知ってるの?


『だってあれは俺のパーティーだったから。』



『!?日向のパーティーだったの?』


知らなかった。


少しだけ一緒に遊んだ子が、日向だったなんて。


『あの時、俺は世の中に絶望していた。』


ジリッ……


日向があたしに近づいてきた。


幸い、体は縛られてなかったから避ける事は出来る。


だけどその言葉に疑問を感じた。