flower music

気がつけばもう日も沈んだ夕方。


てか夜に近い。


『今日は楽しかったか?』

『うん。念願の水族館にも行けたし。』


『よかった。』


そんな事を話しながら、あたし達は我が家へと帰っていった。



もちろん、夕御飯はあたしんち。


ちゃんと冷蔵庫に作り置きがある。


その時、









フワッ……。



『『あ……。』』


雪……。


『ホワイトクリスマスって言うのも、いいな。』



『そうだね。』


あたし達は雪を見つめた。



色んな形がある雪。



この雪みたいに、


色んな形でまた、海斗に巡り会えるかな?


そんな海斗は無邪気な表情で、



『来年もまた、一緒に過ごそうな♪』


と微笑んだ。



海斗、もう来年にはあたしはいない。


だからそんな事、









『……無理だよ。』


『え?どした向日葵。』


海斗、あたしはあなたに会えて、









『……別れて。』



幸せだった。