flower music

『この島には親無しの人なんてたくさんいるんです。


その中に、親無しがいてもおかしくはありません。


と言うか覚えきれません。』



『……ではもう1つ、








あなたの名前は何ですか?』



あたしの名前……。



これを答えたら、多分正体がバレる。


どうする?


どうすればいい?



『………向日葵?』



『海斗!!』


よかったぁ♪


これで帰れる!!


『あのっ!!待ち人が来たんで帰ります!!』


あたしはそう、海斗へダッシュした。


だけど、



ガシッ!!


『!!!?』


『最後の質問くらいは答えてください。』


と、冷酷な瞳で見つめられた。



『…………あたしの名前は、









日神 向日葵です。』


『日神様ですね?


ありがとうございました。』



と、ニコヤかな笑みを浮かべて去っていった。