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『どうかしましたか?』


『いえ。ちょっと雑誌の取材なんですけどいいですか?』


雑誌の取材……?


………まさかね。


『いいですよ。出来るだけの事はお答えします。』



『ありがとうございます。


ではあなたの年齢は?』


『15歳です。』


『この島には、有名な神社が4つあるそうですね。』



『………そうですけど。』


『神社の1000代目に当たる神主は、今年15歳の女の子だと聞いてるんですが。』



『………ええ。』


『ではその次期神主の名前を教えてくれませんか?』



………この人達、


完璧あの雑誌の人達だ。


って事は、


次期神主の名前を知り、1つ1つ調べて行くつもりね。


そして、親がいない次期神主―――


つまりあたしにhitするわけ。


そんな事、



『………教えられません。』



絶対させられない。


『どうしてです?』



『それは島の個人情報でもあります。


安易に教えられるような物ではありません。』


『では質問を変えます。


その中で、親無しの人はいますか?』


……単刀直入にきたやね。


『知りません。』


『知ってるはずでしょ。


同級生なんでしょ?』


知ってますよ。自分の事ですから。


でも教えられないんですよ。