flower music

そう言うと向日葵の顔はたちまち真っ赤に染まった。









「ほ、ほらもう行こう!!」








赤い顔を隠しながら、向日葵は俺の手を引っ張りながら走り出した。









だけどそこに向日葵のおばさんが来て、









「向日葵、ちょっと挨拶をしに行きましょ。」









と言って向日葵を連れて行ってしまった。









誰も相手がいなくなった俺は、とりあえずぶらぶらした。









だいぶ時間がたった頃、俺は誰かと話している向日葵を見かけた。









「あ、向日葵~!!!」








俺は嬉しそうに駆けていった。









だけど、その足は途中で止まった。









向日葵が、















誰かとキスしていた。









いくら幼かったとしても、好きな人がキスされているのは傷ついた。









でも向日葵は平然としていた。









しばらく、ぼーっと立っていたら、いつの間にか向日葵がこちらに走ってきていた。









「海斗!!」









「向日葵、今の男の子、誰?」








「え・?・・・・・うーん。・・・・名前を聞くの忘れちゃった。」








「そう・・・・。」







「あの子、変だよ。だってあたしが海斗の所に行こうとしたら
「目を瞑って。」って言ってきたんだよ。だからあたしも目を瞑ったんだけど、何にも言ってこないし・・・。」








なーんだ。









向日葵はキスされた事を知らないんだ。









ただ、「目を瞑れ」といわれただけだったんだ。