シャルロットには 歌があった。愛を込めた歌。役立つものかはわからないがそれしか力がなかった。


あとは薬草の知識位だった。



「モーリス王子。お願いがあります。」


『!!!』


「私も共に行きたいのです。足手まといになると思いますが・・・行かせてください。」


『しかし・・・・相手はどんな手を使ってくるかわからない。今も、この城に進入してるスパイがいるかもしれないんだ。』




瞳を大きくさせ、視線は窓辺に向けられた。


クルッククルック〜


鳩が一匹飛んできたようだった。


足に手紙がついていた。

モーリス王子がそれをとり 読み始めた。



『シャルロット。一緒に行こう。モーリスと呼んでくれ。私もシャルロットと呼ぶから。』

「わかりました。」




そして慌ただしく二人は出発する用意をした。

お共を、三人つけて・・・。