そんな私とは対照的に、ジークは面白そうに笑った。
「ま、サンらしいな。あいつはプライド高いから」
「うん…仕方ないなってわかってるんだけど…でも…」
躊躇いながらも言葉を続ける私を見て、ジークはニヤッと笑う。
「…でも、どうすればいいかわからない?」
「!」
「それで俺に助けを求めて来た、と」
「ご、ごめんなさい…」
完全に考えを見透かされていたことが恥ずかしくて、私は声と共に小さくなった。
サンの船を去ること自体は、大変なことじゃない。
私は人魚だから、小舟とかがなくても泳いでいける。
…でも、問題はゼンたちの居場所。
私は、Queen号の次の目的地を知らない…。
黙り込む私に、ジークは呆れたようにため息をついた。
「別に、頼ってもらえるなら嬉しいけど。俺にできることだってないかもしれない」
「うん…」
わかってる。
ゼンたちがどこにいるかなんて、ゼンたちにしかわからないって。


