紺碧の地図


◆◆◆


「なーんだ、やっぱりね」


サンの船から離れることを告げると、ジークはそう笑いながら言った。


その反応に驚いて、思わず問いかける


「やっぱりって?」


「なんとなく、ゼンくんが好きなんじゃないかなって思ってた」


「………」


そう言われると、何も言えずに黙り込んでしまう。


そんな私を見て、ジークは益々笑った。


「~もう、笑い事じゃないっ!」


「ははっ!悪い悪い…で、サンは何て?」


笑いすぎで出た目尻の涙を拭うと、ジークは最もな質問を投げ掛けてきた。


その質問に、私はぐっと喉を詰まらせる。


「うん…わかってはくれたんだけど…」


「…けど?」


昨日の出来事を思い出すと、複雑な想いが入り交じる。


ひとつだけ明らかなのは、サンを傷つけてしまったということ。


…だから、当然のことを言われただけ。


「…私がここを去る手伝いはできないって」


私はそう言うと、がっくりと肩を落とした。