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「なーんだ、やっぱりね」
サンの船から離れることを告げると、ジークはそう笑いながら言った。
その反応に驚いて、思わず問いかける
「やっぱりって?」
「なんとなく、ゼンくんが好きなんじゃないかなって思ってた」
「………」
そう言われると、何も言えずに黙り込んでしまう。
そんな私を見て、ジークは益々笑った。
「~もう、笑い事じゃないっ!」
「ははっ!悪い悪い…で、サンは何て?」
笑いすぎで出た目尻の涙を拭うと、ジークは最もな質問を投げ掛けてきた。
その質問に、私はぐっと喉を詰まらせる。
「うん…わかってはくれたんだけど…」
「…けど?」
昨日の出来事を思い出すと、複雑な想いが入り交じる。
ひとつだけ明らかなのは、サンを傷つけてしまったということ。
…だから、当然のことを言われただけ。
「…私がここを去る手伝いはできないって」
私はそう言うと、がっくりと肩を落とした。


