私は、私には。
この先サンを傷つけずにいることができると、自信を持って言える…?
「ララ」
私を見るサンの瞳は、優しい。
それに対して私の瞳は、心は、どれだけ歪んでしまっているんだろう。
「…正直に答えて欲しい」
そう言ったサンは、何かを切望するように、静かに続けた。
「―――ララの心は今、何処にある?」
大きな波が砕ける音が、私の心を揺らした。
それくらい強い衝撃が、全身に駆け巡る。
私の、心―――…。
「…瞳を閉じて、最初に思い浮かぶのは誰?」
サンの問いに、私は答えることができない。
瞳を閉じることすら、躊躇ってしまった。
真っ直ぐにサンを見つめ返すと、茶色の瞳に、無意識に彼を重ねる自分がいることに気付く。
…答えなんて、最初から決まっていた。
けど弱虫な私は、それすら無理矢理に塗り潰そうとしていた。
彼はいつだって、私を優しく照らしてくれていたのに。


