~もう、サンのせいで顔が熱いよ。
「ははっ、冗談だよ。地下も一通り案内したし、一階行こうか」
サンは私の手をとり、ぎゅっと握った。
サンの想いが、手のひら伝わってくる気がして…胸がむず痒くなる。
振り向いたサンが優しく微笑むから、私も微笑み返した。
一階は、地下に比べて部屋数は少ない。
代わりに、広い部屋が多かった。
食堂、キッチン、大浴場…人数ならではの大きさで、私は感嘆の声を上げた。
「わぁ、広い…!」
「これでも結構キツイけどな」
苦笑するサンの答えにまた驚きつつも、歩いて行くと突き当たりの部屋に着いた。
隣り合わせにある二つの扉。
これは、もしかしなくても…
「左がララの部屋だ」
…やっぱり。
「ね、入ってもいい?」
「当たり前だろ。ララの部屋なんだから」
サンに笑われながらも、私はゆっくりと扉を開く。
目の前に飛び込んできた光景に、息を飲んだ。


