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「―――――え…?」
人が悲しそうな顔を見るのは、辛い。
私が言った言葉に、レキとニーナ…そしてジークが目を見開いた。
「何で?ララちゃん…ずっと俺らと旅して来たじゃ…」
「レキ。ララにあんたの考え押し付けないの」
二人の表情は、いつもみたいに輝いていない。
それが私のせいだと思うと、どうしようもなく苦しくなる。
「…正直、まだ選べないの。三日後には…ちゃんと、自分の進む道を決めるから」
真っ直ぐと、二人を見て私は言った。
「…そうね。ララなら大丈夫よ」
「もちろん俺たち選ぶもんな!」
「ちょっと誘導すんのやめなさいよバカレキ」
「って―――!!」
ニーナの拳がヒットして、レキが喚く。
二人なりに、私の背中を押してくれてるんだと思うと…胸が熱くなった。
「ありがとう…レキ、ニーナ」
そう言って微笑むと、それ以上の笑顔が向けられた。
やっぱり私は…みんなの笑顔を護りたい。


