紺碧の地図


◆◆◆


「―――――え…?」


人が悲しそうな顔を見るのは、辛い。


私が言った言葉に、レキとニーナ…そしてジークが目を見開いた。


「何で?ララちゃん…ずっと俺らと旅して来たじゃ…」


「レキ。ララにあんたの考え押し付けないの」


二人の表情は、いつもみたいに輝いていない。


それが私のせいだと思うと、どうしようもなく苦しくなる。


「…正直、まだ選べないの。三日後には…ちゃんと、自分の進む道を決めるから」


真っ直ぐと、二人を見て私は言った。


「…そうね。ララなら大丈夫よ」


「もちろん俺たち選ぶもんな!」


「ちょっと誘導すんのやめなさいよバカレキ」


「って―――!!」


ニーナの拳がヒットして、レキが喚く。


二人なりに、私の背中を押してくれてるんだと思うと…胸が熱くなった。


「ありがとう…レキ、ニーナ」


そう言って微笑むと、それ以上の笑顔が向けられた。


やっぱり私は…みんなの笑顔を護りたい。