それに、何だか今回は…アルザとロイが、自分たちで何とかしなきゃいけない問題な気がした。
私は、ぐっと唇に力をいれると、
「…うん、わかった」
そう言って頷いた。
アルザが満足そうに鼻を鳴らすと、アランのため息が響いた。
「やっと話がまとまったみたいっすねー」
あー息苦しかった、とアランは伸びをする。
その隣で、シーザもどことなく安心した表情を浮かべていた。
「ねぇ、アルザ。この二人てはどういうつながり?」
疑問に思った私が訊ねると、アルザは「ああ、」と思い出したように言った。
「この二人は元盗賊だ」
「盗賊!?」
さらりと答えられ、私は驚きで素っ頓狂な声を上げた。
…ますます、つながりがわからない。
「ある日さ、オレらがバカな考え起こして、王宮忍び込もうとしたんだよ」
はは、とアランが笑いながら言う。


