ロイはそう言って、誇らしげに王宮を見上げた。
「アルフィザ国の命は、この王宮だと言っても…過言ではありません」
そんなにすごい王宮なんだ…。
私もロイに続いて、王宮を見上げた。
太陽の光が、眩いくらいに反射していて、何とも綺麗だった。
「何をしている。置いていくぞ」
アルザのいらいらとした口調で、私とロイはハッと我に返った。
見ると、アルザとゼンは王宮の入口付近まで進んでいた。
「す、すみません!」
慌てて走り出したロイの足元に、小さく輝く何かが落ちた。
「ちょっ…、え?」
私はその場に屈むと、それを拾い上げた。
これって…
「ララさん!? 置いていかれますよ!?」
「あっ、うん!」
ロイに急かされ、私は拾い上げたものをとっさにポケットにしまいこむと、その背中を追いかけた。


