紺碧の地図


暫く小さな笑い声が響いたあと、ララが思い出したように呟いた。


「…レキたち、大丈夫かな」


「あいつらなら、大丈夫だ」


ララの言葉に、ゼンがすぐに答える。


けど、ララが心配そうにゼンを見て、口を開いた。


「私のせいで、ゼンとニーナまで捕まっちゃったから…レキたちだけじゃ、航海続けられないよね」


ゼンは眉をひそめたあと、ため息をつく。


「…あんたさ、もし自分だけが捕まってたなら、俺たちは旅を続けるとでも思ってるわけ?」


「え?」


ララはきょとんとしたあと、小さく頷いた。


その反応を見たゼンは、再び大きくため息。


「…あんたは、俺たちの仲間じゃないの」


「仲間…だよ」


「じゃあ、俺たちが仲間見捨てて航海続けるとでも?」


ゼンの問いに、ララは勢いよく首を横に振る。


「ううん、思わない」


その答えを聞いたゼンは、ふっと笑った。