窓の外から子供の笑い声が聞こえる。
多分、
この雪ではしゃぎまわっているんだろう。
ガラッ
開かれたドアの音に思わず身構えるけど、そこから顔を出したのは、
「haruさん……もう行かれるんですか?」
何も言わず再び彼女の顔を眺める俺に、
舞はもう何も言わなかった。
「舞ちゃん、毎日ありがとう」
俺がそう声をかけると、サイドボードに持っていた花瓶を置いた舞はにこっと笑った。
仕事も忙しいだろうに。
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