陽菜の家に着き、少し緊張しながらインターホンを押すと、 電話を握り締めたままの彼女がびっくりしたような顔で扉を開けた。 陽菜・・・・・・。 「陽斗!」 俺はたまらずに彼女を抱きしめる。 彼女のやわらかい髪も。 ほんのり上気したピンクの頬も。 やわらかくて、折れそうな小さな体も。 そして彼女のやわらかな香りも俺を包んで離さない。