その日は久々に、仕事でなく、好きなことをしているという充実感で、長い間ピアノのメロディに包まれていた。
途中、ガチャと入ってきたのは…カズマだった。
普段、紺野でも急用でない限り、あんまりここには入ってこないのに、こいつは全く遠慮はしない。
ま、来ること自体あんまり少ないんだけどな。
「どしたの?」
鍵盤から目を離さずにカズマに尋ねる。
「今日は楽しそうだな、って様子が見えたから…なんかいいことあった?」
「べつに……カズマこそここに来るなんてめずらしいな」
「あぁ」
その辺の椅子に座ってカズマは言葉を続けた。
「これからこっちにもちょくちょく来ることになったから」
俺はそこで初めて顔を上げてカズマの方を見た。
でも奴の表情はいつものようにポーカーフェイスのままだった。
途中、ガチャと入ってきたのは…カズマだった。
普段、紺野でも急用でない限り、あんまりここには入ってこないのに、こいつは全く遠慮はしない。
ま、来ること自体あんまり少ないんだけどな。
「どしたの?」
鍵盤から目を離さずにカズマに尋ねる。
「今日は楽しそうだな、って様子が見えたから…なんかいいことあった?」
「べつに……カズマこそここに来るなんてめずらしいな」
「あぁ」
その辺の椅子に座ってカズマは言葉を続けた。
「これからこっちにもちょくちょく来ることになったから」
俺はそこで初めて顔を上げてカズマの方を見た。
でも奴の表情はいつものようにポーカーフェイスのままだった。