もしや…。

私は、最後の望みをかけて、ウィルの家に向かった。


「ウィル!!!」


玄関をノックし、中に一歩 入って呼び掛けると、小さな声が聞こえた。


「…だれ?」


弱々しく、衰弱しきっているようだった。


「リウ゛!リウ゛です!やっと、生まれ変われたんです!!」


「リウ゛…?リウ゛なのかい!?」


ウィルは、もうずいぶんと年をとっていて、ベッドに横になっていた。


「ウィル!よかった…。出会えた…!」


「リウ゛!リウ゛!会いたかった!!」


ウィルは泣いていた。

私も泣いていた。

やっと。

やっと出会うことができた。