唇が、離れた。 まだ温もりが残っていて、意味不明さも健在で、 「な、なに?」 あたしの言葉はまたしても疑問系だった。 「・・・何言われても気にすんなよ?」 だから、な、に、が、だ! 「意味解んないから・・・何が?」 「頭悪い?」 「ぬぁんだと?」 「誰に、何を、言われても、気にすんな」 ・・・どうやら敦志は、語句を区切って単語系にすれば伝わると思っているらしい。 んなわけねぇだろって話。