<続>ゆきんこ


「あーっ、ちょっと、隣に居てメール~?どんな怪しい会話よ!」

章大がふざけて敦志の携帯を覗き込む。

バ、バレタ・・・

恐るべし、章大。

「文明の機器は怖い・・・会話も出来ず、メールでしか素直になれない・・・」

アキラが一人劇団的な世界に入ってるところに、敦志が「オイオイ」と苦笑いしてる。

「えっ、何メール?もしかしてバレンタイン?」

宏人も中に入ってきて・・・



バレンタインですと・・・???



「何、バレンタインって?!」

「え!!美香知らねぇの?!」

あたしの顔をまじまじと見つめる。

「知らないわけねぇじゃん」