君色 **空色**

パタンという音がして玄関のドアが閉まると、部屋の中が一気に静まり返った

そうして2人で顔を見合せてから、私たちは同時に噴き出してしまった


「恥ずかしー!!ってか、カッコ悪ぅ~」


2人の笑いがおさまると、再び彼は「ごめん」と謝った

そんな彼をジーっと見つめてから「ほんとだよ」と私はむくれて言う


「楠木だって紛らわしい事するから!!」

「私のせいなの!?」


突然こちらに振られて私が驚いていると、彼は「すいません、俺ですね」とうつむいて言う

その姿に苦笑していると、彼はチラッとこちらを見ながら「今回で分かったと思うけど、俺チョーめんどくさい奴かもよ?」と忠告してきた

「俺自身も今回分かった事だけど」と付け足しながら、私の反応を窺っている


「ふーん、めんどくささで言ったら、私の方が上だと思うけど」


そう言うと、私は彼に言いたかった事を1つ思い出し、彼の後ろに回ると後ろから彼を抱きしめた