「い゛っ……あ~あ………」


額に手をあてて、彼女は「やっちゃった~」と小さく呟いた

落ちた拍子に包みから中身がこぼれ落ちたのだ

落ちて来たのは何やら子袋に入ったもの


「????」


クエスチョンマークを飛ばしながら私がそれを見つめていると、彼女は「まさかの展開……陽菜ちゃんコレ何か分かってない??」と私に視線を向けた

その問いに小さくうなずくと、彼女は溜息をついてから散らばったそれらを袋に入れ直した


「これは~……まぁ、あの時に使うものよ」


その言葉に一瞬意味を見いだせずにいると、彼女は「夜に使うかな~」と遠い目をして言葉を続けた

「まぁ必ずしも夜でない気もするけど…」と呟いてから、私にその包みを渡す


「とりあえず、翔太にその包みは必要な時以外は見せない方が良いよ」


彼女の言った事を総合して考えて、ある1つのものに行きわたる

分かった瞬間に、恥ずかしさやら何やら分からない思いがこみ上げてきて、私は頬に熱が帯びていくのを感じた


「お風呂入ってくる!!」


そう叫んで脱衣所に向かう私を見ながら、佳奈さんが苦笑したのを背中で感じた