秘密な花嫁~旦那様は先生!?~番外編

「ごちそうさまでした」


「どうだ?」


「すっごくおいしかった」


そう言うと、龍矢は満足そうに笑った。


「また来てね」


帰り際、奥さんにそう言われた。


「もちろんです。また来ます」


「あの、とってもおしいかったです。お二人の気持ちを食べてるようでした」


「えっ?」


「お客さんのために一生懸命、おいしくなれって思って作ってくれてるんだなって思いました」


「あら、うれしいこと言ってくれるね」


旦那さんも奥さんも、私の言葉ににっこり笑ってくれた。


「ありがとね」


奥さんの笑顔に見送られて、私たちはお店を出て。


車に乗り込んだ。