秘密な花嫁~旦那様は先生!?~番外編

「お前もそーとー緩んでるけど?顔」


龍矢の腕が伸びてきて、私の顎を持ち上げた。


「ちょっ、離してよ」


キスされるって思ったけど。


「おまたせね」


そう言って、奥さんが料理を運んできてくれた。


助かった。


こんな人の居るところでされなくて。


「ごゆっくり」


運ばれた料理は、コロッケみたいだった。


「コロッケ?」


「カニクリーム」


「龍矢たちは、いつもこれ食べてたの?」


「親父もお袋も、ここのカニクリームコロッケは世界一だって言ってたよ」


「そんなにおいしいんだ」