「ごめんね二人とも。なんか付き合わせて」


階段を下りてるとき、二人に謝った。


「気にしないでいいよ」


「だいたいもう二十歳なんだから、帰る時間とか気にしないから」


「そうだよ。遊んでたわけじゃないし」


「ありがとう」


なんか、いい友達に恵まれたなぁって思った。


「てか、夜なのに暑い」


「ほんと」


学校を出たとたん、ムッとするくらいの暑さに襲われた。


「美和、駅行かないの?」


「あっ行くよ」


そう、駅に行くんだけど・・・


あっちに見たことある車。


見たことある姿。