「ねぇ龍矢」


「なに?」


「あんまり私を甘やかさないでね?これからは、体重とか気をつけないといけないし」


「わかってる。でもそーゆーことは、お袋がやるだろ?」


「うん」


「だから、仕事の送り迎えとか荷物持つくらいはやらせろ」


「うん」


駐車場までのたった200メートル。


でも久しぶりに二人でゆっくり歩いた気がする。


うんん。


三人だね。


それから、家まで送ってもらった。


「今日は早く帰って来る?」


「ああ」


「じゃあ寝ないで待ってる」


キスをして、龍矢はまた仕事に戻って行った。