秘密な花嫁~旦那様は先生!?~番外編

「でも、ダメなの。出来なかった」


「悪かった。独りにして」


初めてで不安がたくさんあった。


それを理解してやれなかった。


ただ、嬉しさが勝ってると思ってた。


子供ができるって。


嬉しいだけじゃないよな?


不安だって、いろいろあるよな?


傍に居てやるべきだった。


「龍矢」


「ん?」


「謝らないで」


急に美和がそう言って。


顔を上げた。


その顔には、もう涙はなかった。