秘密な花嫁~旦那様は先生!?~番外編

そのとき。


「そんなの楽しくない」


その声に驚いて振り向くと、こっちに向かって歩いてくる龍矢の姿。


そのまま、窓を思いっきり閉めた。


「どうして楽しくないの?」


「お前が風邪を引く」


「そんなことないのに」


あっ、って思ったときには私は龍矢の胸の中に居た。


「身体が冷たい」


「そんなことないよ」


「もうお前一人の身体じゃないんだ。自覚をしろ」


「してるよ!してる・・・」


そう言うと、美和はぽろぽろと涙を流し始めた。


「してるもん。気持ち悪くてもご飯食べようって、頑張ってるし。不安とか、辛いとかこの子に伝わらないように・・・」


「美和」