秘密な花嫁~旦那様は先生!?~番外編

とにかく、会いたい。


早く会いたい。


時間が過ぎるのが遅い。


それでもいつの間にか、夕方になってた。


窓から、夕日が差し込む。


そのせいで、病室がオレンジ色になってた。


そろそろ来るんじゃないか。


そう思って、何度も窓から身体を乗り出す。


そのたびに、身体を冷たい風が通り過ぎた。


窓枠を掴んでる手が、ガタガタ震えてた。


「雪、降らないのかな?」


空を見上げて思った。


どうせ寒いなら、雪が降ればいいのに。


「その方が、楽しいよね?」


お腹に笑顔を向けてそう言った。