心配なんだって。


過保護だよね。


「美和」


龍矢が私の手をとった。


「まだいろいろ不安定なんだ。わかるだろ?」


「うん」


「だから、病院で大人しくしてて欲しい。家より安心だ」


「うん」


「たったの5日だから」


「うん」


不機嫌な顔。


知らないところが嫌だってのはわかるけど。


「美和のためだけじゃない。お腹の子のためだ」


「わかってる」


美和は、しぶしぶうなずいた。