「最初はクッキーか」


「はい」


「食べていい?」


小林さんが目を輝かせてこっちを見た。


「どうぞどうぞ」


「3種類もあるのね」


「とりあえず、作ってみました」


「じゃ、まずプレーンから」


小林さんがクッキーを口に運ぶ。


「どうですか?」


「おいしい。えっ、プロみたい」


「一応、こーゆー勉強してきたんで」


小林さんの驚きように、ちょっと苦笑。


「すっごいサクサクしてる。素人が作るとこうはいかないわよね?」