「今日は、早く帰って来る?」


「ここの仕事が終わればな」


龍矢の視線の先には、資料の山。


「じゃあ、早く終わらせて」


「お前がキスしてくれたら、早く終わらせること出来るかも」


そう言って、私を見てくる。


「約束だからね」


龍矢の唇に、自分の唇を重ねた。


「もっと」


「んっ」


自分からしたのに。


いつの間にか、龍矢に主導権を握られてた。


何回も繰り返す。


「龍矢、仕事」


「する」