秘密な花嫁~旦那様は先生!?~番外編

目の前に、コーヒーの入ったカップが置かれた。


ふと顔をあげると、結城さんの姿。


にっこり笑ってくれた。


なんとなくまた、落ち着いた。


周りを見回すと、山下さん、稲垣さん、松浦さん、荒木さんって、知ってる顔。


また少し、落ち着いた。


10時ぴったり。


「それでは始めます」


龍矢の声で、会議が始まった。


「まず今回の事業の説明を。小林さん」


「はい」


小林さんと呼ばれた人が立ちあがった。


女の人だった。


仕事ができそうな。


キャリアウーマンって感じ。