秘密な花嫁~旦那様は先生!?~番外編

「龍矢、大変なんだ」


そんなに大きな声で言ったわけじゃないのに。


「そうですね」


って、結城さんから返事が返ってきた。


「忙しいですよね」


「頑張ってらっしゃいますよ」


「今までは、いろんな人が龍矢のカバーしてくださってたんですねよ?」


「ええ」


「どうして龍矢に付き合ってくれてたんですか?」


「人柄ではないですかね?」


「人柄?」


「龍矢様には、強いリーダーシップがあるんです。この人についていけば大丈夫だって安心感があるんですよ」


そう言って、結城さんは優しく微笑んだ。


なんとなく、わかる気がする。


龍矢と一緒なら大丈夫だって思える気持ち。