君とはじめて。〜契約恋愛〜


「実はね、奈緒…」

「…?はい、お母様」

「…戸高社長にはいろいろお世話になってるの」



…―え?

「おい、その話は…」

母の言葉を遮る父。

……何かあるの?


「…あなた、いつかは奈緒にも話さないといけないのよ」

「…そうだが…。」


「…奈緒、見ての通り、朝倉家には跡を継いでくれる男の子がいない…
私たちには男の子が恵まれなかった。
もちろん、奈緒という大切な宝ものを授かったのは神様に感謝してるわ」


確かに、朝倉家は奈緒一人産んでからは子宝に恵まれていなかった。


「100年に一度の経済不景気…。その影響は朝倉グループにも影響しているの…毎日激しくなる株の変動…このままでは朝倉も危機に陥る場合もある…
だから、戸高グループと共同して支援するように契約したの。
…戸高グループは今までよりも必ず推進していく財閥企業…

それは誰だって保証できるの」