──翌朝。 9時に起きて店に向かう。 店に着いたのは開店とちょうど同じ時間。 「すいませんっ!昨日予約した相楽です!」 僕はカウンターに向かって叫ぶ。 「あ、はい。ペアリングですね。」 「はい」 「こちらでよろしいでしょうか?」 「はい。」 「お買い上げありがとうございました。」 僕は指輪を手にすると、あやにメールを打った。 『終わった。今から家に向かうから。』