いっつも子供扱い。


ひろ君にとって私って。


やっぱり、妹?


仲のいい兄妹?


女としては、見てくれない?


「春菜、こっち」


「うん」


ひろ君らしい。


リビングに入って、そう思った。


ソファーとテレビ


それに本棚。


それしかないシンプルなリビング。


反対側には、整頓されたキッチン。


そのソファーに腰を下ろす。


「春菜、コーヒー?」