「あのっ、歩美さん」


「ん?」


「あの・・・」


あなたは、ひろ君の彼女ですか?


「来てくれてありがとうございました。退屈してたから」


「早く良くなるといいね」


「はい」


「春菜、歩美下まで送ってくるから。汗かいたら着替えとけよ」


「わかった」


ドアが閉まる瞬間にちょっとだけ見た。


二人が並んでるとこ。


それは、とてもお似合いだった。


思わず、目をそらしてしまうくらい。


歩美さん。


いい人。