「なに?」


「今日の夕ごはん、ハンバーグがいいな」


「わかった。作って待ってる」


「よろしく。スーパー近くにあるから。お金はそのこ引き出し」


「はいはい」


「じゃあ」


「いってらっしゃい」


ひろ君が出てったあと。


「もーどっちが子供よ」


そう呟いてた。


ハンバーグがいい。


そう言って笑ったひろ君。


昔から変わらない、やわらかい優しい笑顔。


やっぱり、好き。


好きなの、ひろ君。