いつも思っている。


流れに乗れない人間は、石ころなんだと。

特に道の真ん中にこうして立ち止まる俺は岩みたいなもんなんだろうって。



俺は……、
流れる水にはなれない。

きっと、これから先も。

ずっとだ。



ただ……

このてのひらにある冷たく、不細工なカメラだけが俺の何かを取り留めていた。