私の人差し指からは容赦なく真っ赤な血が次々に流れ、ポタポタと床を汚していった。
アタフタしながらヒデは何か思いついたかのように、また私を抱えダッシュで家を飛び出したんだ。
血を流しながらギャーギャー泣き叫ぶ私に通り過ぎる人たちは驚いた顔で見ていた。
ヒデは私を抱え5分くらい走っただろう…家から一番近くにあったクリニックに駆け込んだ。
『すいません!すぐ見てもらえませんか!?』
受付のお姉さんは血だらけの私を見て慌てて先生を呼んできてくれた。
『あらぁ…結構深くやっちゃったね…。じゃあ、すぐ中に入って。』
意外に先生は冷静だった。
