しばらく、山道をクネクネ走らせて、ちょっとした旅館に着いた。
ヒデはわざわざ個室を借りてくれた。
『個室なんか借りなくてよかったのに…』
『なんでだよ。このほうがゆっくりできるだろ?』
『そうだけど…贅沢すぎない?』
『ゆっくりしに来てるんだからいいんだよ。』
ヒデはそう言ってゴロゴロし始めた。
私もヒデの隣に横になった。
『久しぶりの運転、疲れた?』
『そんなことないよ。緊張はしたけど、結構楽しいな。なぁ、ミサ…思い切って、車買っちゃおうか?』
『ホントに!?』
『新車とはいかないけど、中古でそろなりのやつ探してさぁ…』
『ヒデが必要ならいいと思うよ。』
そう言った数日後、ヒデは早速車を買ってしまったんだ。
