兄貴の想い


『って言うか…朝からトンカツはなしでしょ?』


『いいの、いいの!一口でもいいから食べて行きな。』



と言って、ヒデは父と母に手を合わせた。



私は支度を済ませ、ヒデのトンカツを一口食べた。



そして、ヒデに一言声をかけて家を出ようとした。



『じゃあ、いってくるね!』



『ちょっと待って!』



ヒデは小さな紙袋を手渡した。



中には…御守りだった。



『ありがと。』



『がんばってこい!』



私はゆっくり家を出た。