人より出だしが遅れていた私は、人一倍勉強をしなければいけなかったのだが、思うように進まない。
日に日に焦りを感じていた私にヒデは気付いたのか、夜食を作ってくれたり、肩を揉んでくれたり、いろいろ気を使ってくれた。
それでも私の焦りはおさまらず、ヒデに八つ当たりをしたこともあった。
そんな私に見るに見かねて、ヒデが私の家庭教師になってくれた。
ヒデは昔からお勉強上手で、有名な某大学にも現役合格していた。
そんなヒデ先生の教え方は、こんな私の頭にもスラスラ入ってくる。
ヒデのお陰で、勉強が少し楽しくなってきた。
ヒデって、なんでもこなすすごい人だなぁと感じた。