それから、ヒデと私の2人きりの生活が始まった。



ヒデは私が淋しくならないようにいつもそばに居てくれた。


朝は必ず朝食を作ってくれた。
学校から帰ってきたら、おやつを用意してくれた。
夕飯は一緒に作りながら教えてくれた。
そして、ゴロゴロしながらテレビを見て、ヒデのベットで一緒に寝る。


これが毎日のスタイルになった。



そう…ヒデは大学を辞めていた。



『ミサは僕が育てます!』

と親戚に言い切った直後、大学を辞め、家でできる仕事についていた。


しばらくして、そのことを私は知った。




そのころから、私はヒデのためなら何でもしようと子供ながらに思っていたんだ。