ヒデと彼女とお邪魔虫の私の奇妙な初デートは水族館だった。 もちろん、ヒデの右手には私の左手が繋がれていた。 さすが父の血を受け継いだ呑気なヒデは、私と一緒にはしゃいでいた。 そのあとをゆっくりと彼女がついてくる。 その光景に気付いた私は子供ながらかわいそうなことをしてしまったと深く反省した。 初めはただの嫉妬でデートについてきてしまったのだが、彼女の笑っているのだがどこか淋しそうな顔を見てさすがに心が痛かったんだ。