改定版・恋とは...

「わりぃ。」


なぜか、謝られた。


謝らないでよ。


なんでだろう。


それが、悲しい。


今の私には、全く理解できないことが起こっている。


それだけは、よくわかる。


「なんで?」


だから、私は、修次に問いかけた。


答えを見つけたいから。


「......。」


けど、修次は、無言。


だから、私は、答えを見つけるためにお願いすることにした。


修次が言葉で教えてくれないのなら。


「修次、お願いしていい?」


私が、そう言うとさっきは、無反応で無言だったのに、修次は、静かに頷いた。


「もう一度。
もう一度だけでいいから、私を抱きしめて欲しいの。」


私は、修次に強請った。


これが、答えを見つける近道だってわかるから。


それだけは、よくわかるから。


「わかった。」


修次は、戸惑いながらも了承してくれた。


よかった。


断られなくて。


断られたら、すべてが終わってしまう。


そして、躊躇しながらも、もう一度、私を抱きしめてくれた。